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大塚家具のママ社員による防災対策座談会

Discussion

このところ全国で火山噴火や地震なども多く、災害は突然やってくるものです。「もしもの時に家族を守るのは大人の責任である!」ということを、家庭を守る世の中の大人やママさんたちに再認識してもらい行動を起こしていただきたい、という思いから当社のママ社員に防災の重要性を話してもらう座談会を企画しました。

参加者プロフィール

伴さん 有明本社ショールーム勤務 5歳女の子ママ

伴さん

有明ショールーム勤務
5歳女の子ママ
原田さん 商品部商品課勤務 7歳女の子、4歳男の子、1歳男の子ママ

原田さん

商品部商品課勤務
7歳女の子、4歳男の子、1歳男の子ママ
柳さん 立川ショールーム勤務 4歳男の子ママ

柳さん

立川ショールーム勤務
4歳男の子ママ
石川さん 法人コントラクト業務部勤務 14歳男の子、12歳女の子ママ

石川さん

法人コントラクト業務部勤務
14歳男の子、12歳女の子ママ

※表記の所属部署は2017年8月18日現在の所属部署です。

震災時の様子

――3月11日の震災の時は、どこで何をされていましたか?

子どもと自宅で遊んでいました。最初に大きな揺れがあったとき、とりあえず逃げ道を確保しなきゃと思って、急いでドアと窓だけ開けました。家はマンションの2階で、そんなに揺れは感じなかったです。被害もとくになかったです。背が高い家具と言えば食器棚でしたが、天井ぴったりまであるのでまったく動かなかったです。
原田
私も自宅で、ちょうど3ヶ月の子どもの授乳中に地震がきて、子どもを抱っこしたままテレビを押さえてました。部屋は16階で、船に乗っているような揺れで怖かったです。我が家はピクチャーレールに絵を描けているのですが、額の裏側の出っぱりに適当に引っ掛けていた絵が、落ちて割れ、幅木もへこんでしまいました。きちんと掛けてあるものは落ちなかったので、反省しました。
石川
私は有明ショールーム3階の事務所で仕事中でしたが、棚が左右に大きく揺れました。ショールームに出ると、一部の家具が倒れたり、びっくりして泣いているお客様もいらっしゃったので、まずは全社員でお客様の安全確保に努めました。子どもが当時、小学校1年生と3年生。学校にいる時間だったのは、よかったと思いました。実家が近いので、母が学校から連れて帰って、一緒に居てくれました。やっぱり簡単に引っ掛けていたものとか、飾っていた食器などが割れていました。あの時もし、家に子どもだけでいたらと思うと、心配ですね。
私は当時、仙台ショールームで勤務中で、妊娠7ヶ月でした。帰るにも、電車も動いていないし、お腹に子どもがいたし、ガソリンもないし、そのままショールームに2週間くらい泊まり込んでいました。仙台ショールームはまだ新しい建物で、自家発電で電気も通っていて、トイレの水も流れていました。家にいるよりは安心だと思い、夫も呼んで、しばらくショールームで過ごしました。家に帰るまでは、買ったばかりのテレビの心配ばかりしてましたね(笑)

――今のテレビは、重心が上にあるので、倒れやすいんですよね。テレビの脚を固定するだけだと、強い揺れの場合、脚が折れちゃう。モニターと壁をきちんと固定しないと危険なんです。

――ショールームの様子はどうでしたか?

大きな家具で固定していないものは倒れましたね。お客様にけががなかったのが本当に幸いでした。先輩は、お客様をご案内中に棚が倒れてきたので、とにかくお客様を外に出して、自分は家具のすき間から何とか出てきたそうです。「よく無事だったな」とみんなで言っていました。

地震対策・インテリア性との両立

――みなさんは震災後、何か防災対策を始めましたか?

原田
備蓄はしています。ミネラルウォーターを置いたり。
私も、トイレットペーパーや缶詰、冷凍食品なんかは買い置きしています。

――家具については、何か対策してますか?

原田
寝室の家具は、低いものにしました。背の高い家具はなるべく別の部屋に集めて、重たいものを下に入れて倒れにくくしています。
石川
うちは、家具はこれといって何もしていないんです。

――それは、どうして?

石川
やった方がいいとは分かっているんですが、インテリア性と「防災・耐震」が、両立しにくいんですかね。家具を買うタイミングって、インテリアをあれこれ考えていちばん盛り上がってる時期。そういう時に「突っ張り棒!」って言われても、ちょっと…ってなるよね。
見栄えが良かったら、コストを掛ける気になるかな。見栄えが悪いのに、コスト掛けてまで、ってなると、とりあえず(今は)いいか、って思っちゃう。
高校生の頃、お友達の家に遊びに行ったら、あらゆる家具に突っ張り棒がしてあって、ちょっとびっくりしました。そこまでしないといけないの?!って。
石川
そうですね。お友達を家に呼んだ時に、「いかにもやってます」っていうのはちょっと…。

――確かに。インテリアに携わる我々にとって、見た目の美しさは重要ですよね。でも今は、見た目は普通の家具と変わらない耐震機能付き家具が増えてますよね。また大塚家具でも、普通の突っ張り棒ではなく、強さと美しさを兼ね備えた「耐震アトラスネオ」を震災後に開発しました。

石川
「耐震アトラスネオ」が出た時「これだ!」と思いました。それまでは、耐震器具って見栄えは…と思っていたので。

――私は地震から少しして、「耐震アトラスネオ」を食器棚につけました。突っ張り棒だと抵抗ありましたが、これなら見た目もすっきりですし、別売りのフィラーをつけると白い壁と同化して目立たないところが気に入っています。震度7まで耐えられるので、余震があっても安心して過ごせるようになりました。

「耐震アトラスネオ」詳細はこちら

――家具のレイアウトなどで、気をつけていることはありますか。

原田
照明に関していうと、我が家ではソファの後ろにホリゾンタルライトを床置きにしています。インテリア的にも陰影がついてとても気に入っています。高さのあるスタンドライトは、子どもがいたずらするし、倒れたら危ないので、スポットライトをダクトレールにつけています。あとはサイドボードの上にミラーを置いていますが、立てかけるだけでは危険なので、ピクチャーレールでも固定しています。
先ほども話した通り、うちは被害はなかったのですが、大塚家具の家具は、密度が高い素材を用いたいい家具が多いので重くて動かない!(笑)棚の上にそのまま物を置くのは恰好悪くて嫌なので、天井まで上置きをつけています。家具が天井まであると、造りつけ家具のように動かない。結果的に耐震にもつながるのでいいですよね。

――小さなことで、できることも結構ありますね。

――全国で、防災意識の低い都道府県ってどこだと思いますか?実は、過去に大きな地震を経験した県なんです。意外ですよね。自分たちは一度経験したから、もう合わないと思っちゃうそうなんです。東日本大震災では、東京は震度5程度でした。大きな地震ではありましたが、思っていたほど被害がなかったので意外と大丈夫、と思ってしまっている人も多いんです。でも専門家に話を聞くと、震度5と7は大違い!! その感覚で震度7を迎えてしまうと大変なことになります。毎年、9/1の防災の日は家の中の安全に意識を向けていただこうと思い、今後も継続的に情報を発信してまいります。

――今回、有明本社ショールームに「防災対策インテリアルーム」というのを作ったんです。耐震機能付きの家具や、耐震アトラスネオなどを実際に展示してあります。耐震器具やグッズの正しい使い方も見ていただけます。

――危機管理アドバイザー、国崎信江先生監修の「我が家のインテリア耐震チェックシート」も置いています。これをぜひ皆様にもチェックしてもらいたいんです。室内の安全性がわかります。結果だけじゃなく対策も出てくるのが、とても勉強になるんです。

「我が家のインテリア耐震チェックシート」詳細はこちら

実際に防災チェックシートやってみて

――結果はどうでした?

思ったよりできていませんでした…。チェック項目を見て、「それもやらなきゃいけないんだ」とはっとしましたね。

――大塚家具では、室内の耐震対策として、4つのポイントをあげています。

――1.まずは、固定すること。
本棚とか食器棚には天井まで上置きをつける。または「耐震アトラスネオ」で家具を固定したり、レンジなどの家電を「タックフィット」で固定。

原田
本棚には本が滑り落ちないようにガードテープで防ぐのもひとつですね。

――2.低重心の収納。
これ意外と大事なんです。

石川
食器棚の上にペットボトルとか、ホットプレートとか、置いている人多いですよね。上から物が落下するとケガをします。重いものや大きいものを下にしまうだけで、家具が安定します。

――3.安全を考えたレイアウトの工夫。
万が一家具が倒れても逃げ道をふさがない、寝ているときに覆いかぶさらないレイアウトを普段から心掛けましょう。

大塚家具では家具の移動、組み換えなどのサービスもあるので、レイアウトを変えたい時に利用していただきたいですね。

――4.耐震・防災機能のついた家具・インテリア製品を選ぶこと

石川
耐震家具も増えていますし、カーテンやじゅうたんも防炎マークをチェックしてほしいですね。

――10年前には今ほど普及していなかったですし、買い替える時は是非チェックして頂きたいです。ついているって気づいていない人も多いかも知れないですね。

――知っていれば選択肢も増えます。防災の日を機に、素敵なインテリアを実現しながら 防災する方法もあるんだ。ということを、多くの方に知っていただきたいです。

私たちも、インテリアの専門家として、快適性や、見た目の美しさにプラスして防災という視点もお客様のご提案に加えていこうと思います。

――そうですね。家具インテリアを扱うものとして大切な役割ですね。皆さん今日はありがとうございました。

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