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塗装とは
塗装とは、塗料を塗る、吹き付けるなど、素材表面のコーティングの総称です。塗装には様々な種類があり、素材・製品の用途や特性を生かして、最も適したものが選ばれます。
■塗装の目的
- 1.素材の保護
- 塗装には傷・汚れ・紫外線からの保護、乾燥による狂いを防止するという役目があります。表面を保護することで、木材は固有の色、木目の美しさを永く保たせることができます。
- 2.美観
- 塗装には美しく見せる目的もあります。素材本来の木目や質感を活かしたり、本来の素材とは異なる色で外観を自由に変化させたり、多様な色彩表現をすることができます。
- 1.直射日光と乾燥にはご注意ください。特に直射日光は木部の割れ、反り、塗装の劣化を急速に進行させてしまいます。
■ご使用上の注意
2.化学ぞうきんはご使用にならないでください。
【ポリウレタン塗装】
ダイニングで使う家具の中でも、もっともポピュラーなのがポリウレタン塗装(通称:ウレタン塗装)。ウレタン塗装とは、家具の表面をウレタン樹脂でコーティングしたもので耐熱性や耐久性に優れています。また、水気や汚れにも強い上、乾燥にも強く割れや反りが起きにくいという特徴があります。このため、特別なメンテナンスが必要なく、日頃のお手入れだけで済ませられるという使い勝手の良さも人気の理由です。
<お手入れの仕方>
日常のお手入れは、柔らかい布で木目に沿っての乾拭きが基本です。
ひどい汚れの場合は中性洗剤の薄め液(3~5%)を含ませた布で汚れを拭き取り、その後きれいな水を含ませ固く絞った布で洗剤を拭き取り、乾いた布で水分を取り除いてください。
ここではダイニングテーブルのお手入れの手順をご紹介します。
①小さじ一杯の中性洗剤を水1ℓで薄めたものを用意します。
②この洗剤液を柔らかい布に含ませ、固く絞って拭いていきます。
③その後、洗剤が残らないよう乾いたきれいな布でしっかり拭き取ります。
■ご使用上の注意-ポリウレタン塗装-
- 1.シンナーやベンジン等の有機溶剤の使用は避けてください。万一塗装面に付きますとウレタン塗膜を痛めます。
- 2.熱いやかんや鍋、湯飲みなどを直置は避けてください。輪染みになります。
- 3.濡れた状態のコップなどを天板に長時間放置しないでください。輪染みになります。
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ダイニングチェアも同様のお手入れを
ダイニングチェアも同様の手順で拭いていきましょう。このとき、注意してほしいのが座面の保護です。そのままの状態でお手入れをすると、クリーナーに含まれる薬剤が座面に付着して変色を起こす可能性がありますので、掃除の前に座面をマスキングテープで保護しておきましょう。
ポリウレタン塗装のお手入れ方法を動画でご紹介
こちらも合わせてご覧ください
【ラッカー塗装】
天然素材である硝化綿(ニトロセルロース)を主原料としています。天然素材からできているため木に馴染みやすく、使い込むほどにアンティーク、ヴィンテージと呼ばれるように風合いが増す特徴があります。
ただし、塗膜が柔らかく、デリケートな面もあります。ご使用上の取扱いにはご注意ください。
<お手入れの仕方>
日常のお手入れは、柔らかい布で乾拭きします。
年に数回ラッカー塗装専用のワックスで磨くことで乾燥を防ぎ、艶と光沢が戻り、深みが増していきます。
汚れが付いたら即座に拭き取り、水に濡らして固く絞った布で拭き、すぐに乾拭きします。
■ご使用上の注意-ラッカー塗装-
- 1.温度差(熱いもの、冷たいもの)、水分、薬品に弱い特徴があります。熱いコップや急須、冷たいコップを直接置くと白く跡が残っています。テーブルなどには必ずテーブルクロスやランチョンマット、コースターなどをご使用ください。
- 2.ビニール製品(ビニールマット、消しゴム等)を直接置くと化学反応を起こして塗膜を痛めます。
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【オイル塗装】
北欧で開発された塗装で、植物性乾燥油を主成分としたオイルを擦り込んで仕上げます。チークオイルや亜麻仁油が良く使われます。塗膜を作らないため木質感を損なわず、木材本来の自然な美しさや温もりがあります。人体にも環境にも優しい塗装方法です。
<お手入れの仕方>
日常のお手入れは、乾拭きするか、少し湿った布で拭いてその後すぐに乾拭きをします。その際は木目に沿って吹くようにします。
時間の経過とともに艶が矢せてくるため、年に数回、オイルを擦り込んでください。
■ご使用上の注意-オイル塗装-
- 1.水分や油分をこぼすと木地が吸収し、シミになることがあるため、即座に拭き取ってください。
- 2.乾燥の影響を受けやすいので、冷暖房の風が直接あたる場所でのご使用は避けてください。
みんなが集うスペースはいつも清潔に、居心地よく
食事をするダイニングテーブルやダイニングチェアは、気をつけていても汚れがついてしまいます。日常のちょっとした汚れや水気などは、さっと拭けばキレイになりますが、これにお手入れをプラスすれば、いつも心地よい状態が保てます。ダイニングでの食事やティータイムが一層、楽しくなりますね。