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シモンズ Vs. フランスベッド 寝比べるとわかる! おすすめマットレスの選び方

ポケットコイルで有名な『シモンズ』と、日本の老舗ブランド『フランスベッド』。大塚家具のショールームで人気マットレスを寝比べる企画第4弾は、2大メジャーマットレスブランド対決! 眠りのプロフェッショナル『スリープアドバイザー』がご案内します。

2020/04/19

ポケットコイルで有名な『シモンズ』と、日本の老舗ブランド『フランスベッド』。大塚家具のショールームで人気マットレスを寝比べる企画第4弾は、2大メジャーマットレスブランド対決! 眠りのプロフェッショナル『スリープアドバイザー』がご案内します。

両者かための寝心地でも、そのアプローチは全く違う!

シモンズとフランスベッドの違いは

シモンズはアメリカ生まれのブランドですが、日本では、本社を東京に置くシモンズ株式会社が提供しています。アメリカで流通しているシモンズのマットレスはやわらかめの寝心地ですが、日本では比較的かためのマットレスが多くラインナップされていますね。

 

片やフランスベッドは、日本の老舗マットレスブランドで、畳文化に慣れ親しんだ日本人向けに、かためのマットレスを主軸として提供してきました。最近は、スプリング(金属のバネ)の上の詰め物の層によって、寝心地も変わりはじめていますが、ここ10〜20年は両ブランドとも、かためのマットレスを展開してきたという点では似ていますね。

 

ただ、かための寝心地という切り口では似ているのですが、それを提供している構造は全く違います。

 

シモンズは、ポケットコイルという独立したスプリングを一貫して採用しています。ボーリングの玉を落とすCMを覚えている方も多いですよね。そのパフォーマンスが示すように、揺れ感が少なく、寝ている人の荷重を受け止めてフィットするようにできています。

 

片やフランスベッドは、ボンネルコイル、連続コイルと言われるスプリングを長く採用してきました。いまはポケットコイルのモデルもありますが、ハイエンドモデルでも連続コイルを採用しています。

 

わかりやすく言うと、シモンズは点で支え、フランスベッドは面で支えるマットレス。体重のかかったところだけ沈むのがシモンズ、体重がかかっているところに関わらず全体で支えようとするのがフランスベッドです。同じかためのマットレスでも、スプリングの違いによってフィット感は変わってくると思います。

かたさで選ぶのではなく、身体へのフィット感を寝比べる!

シモンズとフランスベッドで寝比べてみるおすすめマットレスは?

日本のシモンズのマットレスの中でも、トップセールスモデルの1つ『ゴールデンバリューグレーシャス』はフランスベッドと寝比べていただくことの多いマットレスです。ただかたいだけでなく、詰め物が3層入っているので、身体当たりがやさしく、しっかりとフィットします。

画像はイメージです。

シモンズ『ゴールデンバリューグレーシャス』143,900円(税込)<シングル>

昔は「かたいマットレスがいい」と言われることが多かったのですが、いまはかたさで選ぶことは基本的には推奨していません。いかに身体のラインにフィットするかが大事なポイント。ソフト、ミディアム、ハードという寝心地の分類はありますが、それぞれのかたさでどれだけ身体にフィットするかをチェックしてみてください。

シモンズ『ゴールデンバリューグレーシャス』と寝比べるフランスベッドのおすすめマットレスは?

フランスベッドは、ボンネルコイルや連続コイルが多いとお話ししましたが、そこでご紹介したいのが『スタイルサポートEX』です。

体圧を”面”で支える高密度連続スプリングをさらにダブル枠線仕様にすることで高い安定性を実現し、背中や腰の部分的な落ち込みがなく、快適な寝姿勢を維持できるマットレスです。

画像はイメージです。

フランスベッド『スタイルサポートEX』159,500円(税込)<シングル>

そこで、より大事になってくるのが寝比べてみたときの体感値がです。

 

理想の寝姿勢は直立したときの姿勢と言われていますが、くびれや頸椎の角度は人によって違いますよね。くびれの角度が浅いなら、かためのマットレスでもフィットしやすく、凹凸が大きいなら、しっかりと沈むマットレスの方がおすすめです。

 

また、詰め物の層が少なくても、体重の軽い方は、ガッチリとした体格の方よりスプリングのかたさを感じにくいということもあります。

 

寝比べてみてどれがいいかは、寝ていただいた方の感覚でしかわからないもの。選ぶときは、私たちもその微細な違いをお伺いしながら、ご案内するようにしています。迷ったときは「どちらが、身体当たりがやさしいか」をチェックしてみてください。

 

フランスベッドが取り扱う、英国生まれのスランバーランド!

もう1つのフランスベッドのおすすめマットレスとは?

シモンズ『ゴールデンバリューグレーシャス』と、総合的な寝心地を比べていただきたいのが、フランスベッドが取り扱っているスランバーランドというブランドの『SL-CS2000』。全体のスプリングがつながっている連続コイルのマットレスですが、高密度連続スプリングを2段重ねる方式を採用しています。

通常の連続コイルよりも、左右、前後を強力に連結させることで、スプリング全体の耐久性を上げているんです。また、連続コイルは通常、横揺れを感じやすいデメリットがありますが、こちらは横揺れが起きにくくなっています。

 

そして、スプリングはしっかりとしていますが、詰め物の層がたっぷりと入ることでフィット感を得られるようになっていますね。

新機軸のフランスベッド Vs. ポケットコイルを貫くシモンズ。

シモンズ、フランスベッドそれぞれの特徴的なマットレスはありますか?

フランスベッドでは、『スタイルサポート ロイヤル』というモデルですね。最近、エアウィーブなどのノンコイルのマットレスが注目されていますが、こちらはブレスエアーエクストという、通気性、放熱性、耐久性が高い素材を詰め物に使っているんです。ムレにくく、快適にお使いいただけると思います。

 

フランスベッドスタイルサポート ロイヤル』308,000円(税込)<シングル>

フランスベッドの寝心地快適性のために、新機能を追求した先進的なマットレスは、他のブランドにはなかなかないと思います。

 

片やシモンズは、ポケットコイルを採用することに一貫してこだわって、ブランドイメージを守っています。なかでも『ゴールデンバリューピロートップ』は、象徴的なマットレスですね。

詰め物の層が下のスプリング層と分かれてパッキングされているピロートップ仕様で、詰め物のパフォーマンスをしっかりと活かしてくれます。詰め物は片面3層ずつですが、寝心地はとてもソフト。ウェスティンホテルの『ヘブンリーベッド』とベースは同じというお話しをすると、納得されるお客さまも多いですね。

 

よく「身体にフィットするマットレス」と言いますが、そのフィット感を体感していただくにもおすすめのモデルです。

 

大塚家具の有明のショールームには、現在140台ほどのベッドを展示しています。1つのブランド、1つのマットレスを試すのではなく、ブランドを横断して、ソフト、ハード、ミディアムという大きな寝心地の違いを体感していただくだけでも、いま一番合うマットレスを選ぶ指標になると思います。

 

意外とソフトやミディアムの寝心地を体感できるショールームは、少ないようですね。寝心地のバリエーションについて知らなかったため、かためのマットレスを選ばれていたお客さまが、ソフトやミディアムの寝心地のよさに気づいて睡眠が改善されたというケースもあります。

 

家具のなかで唯一、健康に投資できるのはマットレスなどの寝具だと私は思っています。自分に合ったマットレスを選んでいただけるよう、ぜひ、実際に仰向けと横向きでマットレスを試してみてください。座るだけでは、かたいマットレスでもギュッと沈んでフィットするように感じますが、寝てみたときの体感は全く違います。横になりやすい服装で、睡眠するときに近い環境で、ぜひ寝比べてみてください。

 

*記事中で表示したマットレスの価格は、2023年8月1日現在のシングルサイズの税込価格です。また、商品モデルの入れ替えなどに伴い、内容が変更になる場合もあります。

 


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朝倉祐樹(あさくらゆうき)

スリープアドバイザー

朝倉祐樹(あさくらゆうき)

ポルトローナフラウ東京青山  担当課長。スリープアドバイザー/整理収納アドバイザー/IDCインテリアスタイリスト。住環境やお悩みに耳を傾け、お客さまの立場に立って最適な眠りの環境をご提案し、その価値をお伝えできるよう心がけています。

 

【スリープアドバイザーとは】
睡眠研究機関である「スリープ研究センター」が認定している資格。睡眠の専門知識に関する講座を受け、試験に合格した人だけが名乗ることができます。大塚家具では、各ショールームでスリープアドバイザーがお客さまのよりよい睡眠のための相談役として活躍しています。

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