コーディネートを考える前に、まずは自分の好きなインテリアスタイルを探してみてください。目標となるコーディネートを決めておくことで、どのようなリビングにしたいかが明確になります。ゴールのインテリアスタイルと自宅を近づけていくことで、自分スタイルのおしゃれなリビングをつくることができます。

シンプルなデザインのソファやリビングテーブルと、北欧風のクッションや小物でアクセントを効かせた北欧スタイルのリビングコーディネート。大きな家具がシンプルだと小物を変えるだけでがらりと雰囲気を変えることができます。

使用しているアイテム数は少ないながら、特徴のあるデザインのソファやリビングテーブルをセレクトして、スタイリッシュな雰囲気にまとめた北欧スタイル。明るい床や壁紙にグリーンのソファが映えるコーディネートです。

木の質感をそのまま活かしているナチュラル色で統一した、人気の高いナチュラルスタイル。ネイビーのクッションと、ラグやカゴにあしらわれているブラックのラインがアクセントとなり、コーディネートを引締めています。

備え付けの扉の雰囲気を活かしてリゾートテイストをミックスしたナチュラルスタイルのリビング。植物やクッションでもリゾート気分をプラスしています。

直線が際立つソファとリビングテーブルを中心に、シャープな印象でまとめているモダンスタイルのコーディネート。黒い窓枠に合わせてリビングテーブルはアイアンフレームのタイプをセレクトしています。

モノトーンはモダンスタイルにおすすめの配色のひとつ。大きな面積を占めるソファやラグを直線的なデザインにすることで、シャープさが際立ちよりスタイリッシュなコーディネートとなります。

アクセントカラーにイエローを使ったコーディネート。ゆったりとしたフォルムのカウチソファと、小物にまでこだわった生活感のなさがホテルのような上質さを叶えています。

イタリアのハイクラスブランドによる贅沢なコーナーソファをメインに、イタリアモダンを基調にまとめたホテルスタイルのコーディネート。近年人気の高い天然石のリビングテーブルを合わせたトレンド感のあるスタイリングです。

ヴィンテージスタイルにおすすめなのが、経年変化を楽しめる本革を使用したソファ。使い込むほどに味わいが増し、年を重ねるごとにヴィンテージ感がアップしていきます。

本革のモスグリーンソファに、ウォールナットとアイアンの異素材ミックスのリビングテーブルを合わせたコーディネート。リアルなヴィンテージ家具ではなくても、家具の質感や色でヴィンテージ風なテイストを表現することができます。

おしゃれなリビングコーディネートを叶えるためのポイントは、「色」「サイズ」「程よいゆとり」の3つ。この3つを意識することで、まとまりのあるおしゃれなコーディネートが実現します。

インテリアの印象を大きく左右する「色」。すでに決まっている床や壁紙の色とのバランスを考えながら、家具の色を決めていきます。

開放的で明るい印象のインテリアにしたい場合は、白やアイボリー、ライトグレーなどの明るい色合いの家具をセレクトするのがおすすめです。

明るい色合いのおすすめソファ

シックで落ち着いた印象のインテリアにしたい場合は、黒やダークブラウンなど、落ち着いたトーンの家具をセレクト。

落ち着いた色合いのおすすめソファ

華やかなリビングにしたい場合は、色物の家具をセレクトしてみてください。ソファは張地のバリエーションで色を取入れやすい家具なので、選びやすくおすすめです。

ペールピンクやライトブルーなど淡い色合いのソファは色物初心者さんにもおすすめのカラーです。ホワイト系が多い壁紙や明るい床材とも馴染みやすく、控えめな華やかさをリビングにプラスしてくれます。

淡い色合いのおすすめソファ

一味違う個性的なリビングにしたい場合は、ビビットなイエローやレッドなどの鮮やかな色合いのソファがおすすめ。彩度の高いカラーはそれだけで存在感が出るので、インテリアのアクセントとなってくれます。

鮮やかな色合いのおすすめソファ

POINT3にも関連する家具の「サイズ」。大きすぎるものだとリビングが窮屈な印象となり、逆に小さすぎるものだとお部屋全体の間が抜けてしまったり、使い勝手が悪かったり。お部屋の広さと使い方からベストサイズを選ぶことが大切です。

程よいゆとりのあるリビングは、抜け感が出て広さを感じられるようになります。また、家具と家具の間にゆとりがあることで動線も確保でき、実用面でも大切なポイントとなります。

インテリアの印象を左右しやすい大きな家具から順番に決めていくと、最終的にまとまりのあるインテリアにすることができます。

リビングの家具で大きなものと言えば、ソファと収納。この2点は特にサイズと色選びが重要となります。空間に程よいゆとりを残しつつ使い勝手のいいサイズ感で、目標としたインテリアにマッチするカラーをセレクトしてください。

リビングで必要な収納はテレビボードとサイドボード

リビングにあると便利な収納家具ひとつめは「テレビボード」です。テレビを置く台としてだけでなく、雑多になりがちなテレビ周りをすっきりと整頓できる収納スペースとしても活躍してくれます。
ふたつめは「サイドボード」。リビングボードなど名称はさまざまですが、腰高以上の収納家具を指します。腰高タイプなら圧迫感が少なく、天板の上をディスプレイスペースとして使うこともでき、天井までのハイタイプなら、収納スペースをたっぷりと確保することができます。

おすすめのリビング収納

ソファや収納の次に決めるのは、リビングテーブルやサイドテーブル、スツールなどの大物家具にプラスアルファするアイテム。ソファや収納に合わせたデザインで、動線を邪魔しないサイズ感を意識してみてください。

小さめリビングなら思い切ってリビングテーブルなしに

限られたリビングスペースにソファと収納、リビングテーブルにサイドテーブルまで置いてしまうと窮屈なインテリアになってしまうことも。そんなときは思い切ってソファ前のリビングテーブルをなくす選択もおすすめです。代わりに小ぶりなサイドテーブルやスツールなどを置くと、カップや読みかけの本など、”ちょっと置いておく”スペースができて便利です。

おすすめリビングテーブル・サイドテーブル・スツール

最後はいわゆるインテリア小物と呼ばれるアイテム。照明なら天井照明やフロアスタンド、テーブルスタンド。ソファ上のクッションやラグ、窓辺を彩るカーテンなど。これらのアイテムはインテリアを飾るポイントとしてセレクトしてみてください。

さらにおしゃれにもうひと工夫したい、という方におすすめのコーディネート技を3つご紹介します。

日本は四季の移ろいがあります。季節の変化に合わせて洋服を変えるように、インテリアも衣替えをすると、その時々の季節を楽しむことができます。クッションカバーを変えたり、季節ごとのお花を飾ったりなど、手軽に取入れられるポイントで楽しんでみてください。

インテリア用語では「フォーカルポイント」と呼ばれる魅せ場をつくると、リビングのコーディネートがぐっとおしゃれにランクアップします。サイドボードの上やソファの後ろの壁面など、空いている壁面を有効活用して”飾る”スペースをつくってみてください。空いている壁面がないときには、コーナーにフロアスタンドを立てるだけでもフォーカルポイントとなります。

雑誌やSNSなどでおしゃれなインテリアを検索したときに共通しているのが、生活感のなさではないでしょうか。郵便物やリモコン、お仕事の書類、食後の食器など、日常を感じさせるものが目に付く場所にあると一気に現実感のある空間となります。日用品はなるべく目につかない場所に収納し、ホテルのような生活感のなさを保つことで、いつでもおしゃれなリビングにすることができます。

いかがでしたか。本記事ではおしゃれなリビングのつくり方を、事例集とともにご紹介いたしました。まずはご紹介した3つのポイントををリビングに取入れて、自分好みをおしゃれなリビングをつくってみてください。

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