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「もしも」に備える家具の安全対策〜防災対策編〜

災害対策が叫ばれているこの頃、家具の安全対策は皆さんどうされていますか?飲料水や非常食を用意することだけが、対策ではないんです。ご自宅は安全だと言える方がどれだけいらっしゃるでしょうか。今回は、家族を予測できる事故から守るための「備え」について、収納家具の防災対策に注目してご説明します。

2019/01/11

背の高い家具から災害対策をしましょう

室内で起きる怪我の原因の多くが、家具の転倒です。

地震などの災害時、室内で起きる怪我の多くが家具の転倒によるものだといわれています。 特に、ご自分の背よりも高い食器棚や洋服タンスなどが倒れてきたらと思うと想像しただけでヒヤリとしますね。また、廊下や部屋の出入り口の付近に高い家具を配置している方も要注意。家具が倒れてくることによって災害時の避難口となるドアをふさいでしまい、部屋から出るのにとても苦労したという声も多く聞かれます。背の高い家具の転倒対策は、専用の転倒防止器具を使用することで対策できます。ポイントは、天井と家具との隙間をしっかり埋めること。こうすることで揺れが起きたときに家具の転倒を防ぎます。

家具にものをしまうときにもちょっとしたコツがあるんです。

ポイントは「低重心」と「中大小」!

収納家具を安定させるためには、いちばん下の引き出しに、重たいものをおくようにしましょう。中心部や上部の棚に重たいものをおくと、バランスが悪くなるためです。食器棚であれば、ストック用のペットボトルや大きめのお鍋を置くことで「低重心」を保てます。家具に耐震ラッチなどの災害対策器具がついているものを選ぶとより安心です。また、上の戸棚に食器をしまうとき、整然と食器の大きさに分けてしまうことが多いですが、災害対策をより考えるのであれば、食器を重ねるときは、下から中皿→大皿→小皿の順に重ねることで、揺れが起きた時の食器の滑り出しを防ぎます。これは、意外と知られていないポイントですよね。ぜひ試してみてください。

棚の上のオブジェや低い家具の対策はどうすればいい?

滑り止め防止シートや粘着固定マットが活躍します。

サイドボードやテレビボードなどの背の低い家具は、対策しなくても大丈夫、と思いがちですが、そんなことはありません。揺れの大きな、しかも横揺れの地震が起きた場合、棚の上に飾っていた写真立てやオブジェやが落ちてきたり、家具そのものの横滑りが考えられます。棚の上の飾りの下に絨毯の滑り止めなどにも使える樹脂製の滑り止めシートを引くことで、滑り出しを防ぐことができます。小さくカットしてオブジェの下に敷くのもいいですね。背の低い家具は設置前に粘着固定マットを設置すると横滑りを防ぐことができると思います。粘着固定マットは、大型テレビの下にもぜひ設置を!嘘みたいな話ですが、地震でテレビが飛んでくることもあるんです。「もしも」の時に備えるのが災害対策の基本です。念には念を入れて用心したいものですね。

「もしも」のときは身近なものが役に立ちます!

クッションなどの小物類も防災グッズに変身します。

避難時に防災ずきんやヘルメットを人数分用意出来れば良いですが、とっさの時には予測していた通りに動けないものです。インテリアのアクセントに使用しているクッションやブランケットがあれば、避難時に持ち出してクッションは防災ずきんがわりに、 ブランケットは防寒具になります。クッションやブランケットはインテリアのアクセントとしてだけでなく、防災グッズとしても使える一石二鳥のアイテムなんです! 災害対策は、意気込まなくても日ごろの生活の中に簡単に取り入れることができるので、 出来ることからぜひ試してみてください。

動画で災害対策のポイントを細かくご紹介

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インテリアのはなし編集部

大塚家具のインテリアのはなし編集部では、家具の選び方やレイアウトのコツ、お手入れ方法などインテリアについてのお役立ち情報をお届けしています。

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