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最新インテリアコーディネート術「ジャパンディ」の魅力に迫る

ジャパンディ(Japandi)とは、Japanese(日本の要素)とScandinavian(北欧の要素)をミックスしたインテリアスタイルで、海外のインテリアトレンドを席巻している今大注目のコーディネート術です。温かみの中に洗練された風合いを感じる空間は海外でも注目を集め、今後さらに人気が高まると予想されています。

2023/10/31

「ジャパンディ」は日本特有のセンスを活かした海外で大注目のインテリアコーディネートです

日本は古くから移り変わり行く自然を愛し、「侘び寂び」という言葉のように素朴で質素なものに美しさを見出してきました。

 

この美意識こそがジャパンディスタイルの基礎となります。さらに、日本でも以前から人気を集めている北欧インテリアのエッセンスを取り入れることで洗練された自然美を表現することができるのです。

海外の有名インテリアデザイナーや著名人の間でも、人気のインテリアスタイルとしてさまざまなコーディネートを世界各国から発信されています。

ジャパンディスタイル作り上げる9つのポイント

まずは収納を見直してミニマルな雰囲気に

日本には古くから「間(ま)」という特有の空間的美意識があります。「間」とは敢えて余白を作り、その見えない空間の中に「美」を感じることです。
ジャパンディスタイルはこの「間」の美意識を活かし、なるべく無駄を省いたミニマルな空間になるようにを心掛けましょう。

 

ミニマルインテリアとは、生活に必要な物を厳選し、最低限の物だけを置いて暮らす生活スタイルです。とはいえ、生活するために最低限必要な物をいきなり取捨選択することは難しいと思いますので、日々少しづつ物を減らし、整理・収納することを心掛けましょう。

 

また、収納方法として「見せる収納」という収納スタイルがありますが、ジャパンディスタイルはむしろ「隠す収納」のほうが向いています。これから新たに収納家具を用意する場合は、オープンタイプではなく扉付きで中の物が隠せるシンプルなデザインのものを選ぶと良いでしょう。

室内全体をニュートラルな色合いでまとめる

室内全体が華美な装飾に偏ってしまうとジャパンディスタイルとは言えません。それぞれの家具や小物が主張しすぎないように配色には十分気をつけましょう。
ソファやチェアの張地は黒、白、グレーの色味に近いニュートラルカラーであったり、大地や植物を連想させるアースカラーで揃えると失敗することもありません。中でも、ベージュやナチュラルホワイトなど柔らかい色味を合わせると上質な空間を演出しやすくなります。

ニュートラルカラー

ホワイト

アイボリー

ベージュ

グレー

ニュートラルカラーとは、黒や白、グレーといった色みの無い色のことを指します。その中でも、白やグレーはジャパンディスタイルとして取り入れやすい色です。黒は存在感が強いので、黒を使用する場合は部屋全体のアクセントとして、あまり面積を取らない部分に取り入れるようにしましょう。
また、完全な無彩色だけでなく、無彩色に限りなく近いくすみのある色(ベージュ、アイボリー、カーキなど)も北欧インテリアを連想しやすく、ジャパンディスタイルに向いている配色です。

アースカラー

ブラウン

テラコッタ

カーキ

モスグリーン

ネイビー

アースカラーとは、地球上の自然物(大地や植物、海など)をイメージした色を指します。パステルカラーやビビットカラーと比べてとても落ち着いた感じの配色です。たとえば、ブラウン、テラコッタ、カーキ、モスグリーン、ネイビーなど茶系の色や、緑、青系の色です。

ソファは脚のデザインが重要

インテリアの要素として重要な役割を果たすソファですが、ソファの脚のデザインが室内の雰囲気を左右することはご存知でしょうか?
ジャパンディスタイルの場合は、シンプル且つスタイリッシュな雰囲気を出したいので、ほっそりとした脚のソファがおすすめです。
ウッドフレームのような天然素材のソファであれば、温もりのある空間になり、細身のアイアンやスチール脚のソファでしたら、よりスタイリッシュな印象になります。

一枚板テーブルで大自然のぬくもりを表現

天然素材のぬくもりをインテリアで表現するために、ダイニングテーブルは打って付けです。無垢材を使用したテーブルの豊かな木目を楽しみましょう。

 

中でも、ナチュラルな佇まいが美しい無垢の一枚板テーブルは、ジャパンディスタイルによく合います。シンプルな室内の中で一際目を惹く存在となりますので、木の材質やサイズなど十分に検討しましょう。

チェアはなるべく線の細いデザインを選ぶ<

テーブルが自然特有のあたたかな印象であれば、チェアはスタイリッシュなデザインを選ぶと室内にコントラストが生まれます。相反する2つのイメージが上手に調和することで洗練された空間になります。

カーテンで和のイメージを取り入れるのも◎

室内に「和」の要素を取り入れることは以外と難しいものです。もしも部屋全体が北欧テイストに偏ってしまった場合は、カーテンのデザインで「和」の要素を取り入れてみましょう。

 

近年、さまざまなカーテンメーカーで和モダンテイストのカーテン生地がラインナップされています。和のイメージを連想させる柄であったり、藍色、若草色、茜色、藤色などの日本固有の色みの生地など幅広く展開しています。

ほのかなあかりでくつろぎ感を演出

冬の日照時間が短い北欧では、あかりもインテリアの重要な要素として、その取り入れ方も工夫されています。部屋全体をひとつの光源で照らすのではなく、テーブルスタンドやペンダントライトなどまぶしさを感じない程度に優しい光を分散して設置することで、室内に適度な明暗が生まれ、リラックスできるスタイリッシュな空間になります。

 

たとえば、ダイニングテーブルの上にペンダントライトを用意し、テーブルの天板から70cm~80cm程度のところに光源を設けるようにすると、テーブルの上だけを優しく照らすことができます。ペンダントライトを高い位置い設置してしまうと部屋全体を照らしてしまうので、お好みで調節してください。このように照明の設置の仕方でインテリアのイメージを大きく左右しますので、明るくなりすぎないように注意しながら照明を設置しましょう。

室内の装飾に天然素材を使用する<

室内を装飾する場合は、装飾で部屋全体を埋め尽くさないように、余白を楽しむようにコーディネートしていくようにしましょう。
ニュートラルカラーのシンプルなフラワーベースや編みかご、リネンのクッションなどナチュラルテイストの小物はジャパンディスタイルによく合います。部屋のポイントとして、さりげなく飾るようにしましょう。

植物を積極的に取り入れる

部屋全体をニュートラルカラーやアースカラーでまとめた結果、部屋の色みが地味に感じてしまうこともあります。そんなときは植物を積極的に取り入れると部屋のアクセントになります。

 

活き活きとしたグリーンの植物も勿論良いですが、ドライフラワーもまたジャパンディスタイルにおすすめです。<近年、壁や扉を飾るスワッグがとても人気ですが、このスワッグをお部屋のアクセントとして配置すると、自然のぬくもりをプラスすることができます。

ジャパンディ(Japandi)スタイルを部屋別にご紹介

以上の内容を踏まえ、実際にジャパンディスタイルを実践してみましょう。
大塚家具が独自でコーディネートしたジャパンディなルームシーンをご紹介いたします。

ダイニングルーム

上記のインテリアは、グレイッシュな雰囲気の室内とぬくもりのある天然木のテーブルが程よいコントラストを生むコーディネートの一例です。
テーブルは栃の木の無垢天板を使用。天然素材ならではの複雑なグラデーションを持つ栃の杢目が空間に奥行きを与えてくれます。
チェア座面のペーパーコードの編み込みも素朴ながら居心地のいいナチュラルな雰囲気を醸し出します。全体的にシンプルな色味で統一されていますが、アクセントとして、チェアを異なった色で合わせているところもポイントです。

 

その他、ジャパンディスタイルとしてコーディネートしやすいテーブルはたくさんありますので、こちらもチェックしてみてください。また、テーブルに合わせるチェアもデザインはさまざまです。チェアのおすすめアイテムはこちらをご覧ください。

リビングルーム

北欧スタイルならではのナチュラルな風合いのソファとあたたかみのある木製家具を組み合わせることで、スタイリッシュ且つモダンなお部屋を演出することができます。ソファにはさまざまなデザインがありますが、脚元が空いているデザインを採用することで、よりすっきりと整理された印象になり、“北欧×和”のイメージを作りやすくなります。

 

リビングの象徴とも言えるソファはデザインやサイズで迷ってしまいがちです。ジャパンディスタイルにぴったりのアイテムをまとめましたので、詳しくはこちらをご覧ください。

ベッドルーム

上記のコーディネートはグレイッシュカラーのベッドフレームに、北欧スタイルのチェアやベンチを組み合わせています。マットなブラックカラーのすっきりとした脚のデザインが洗練された雰囲気を与えてくれます。ベッドのカバーリングは和のイメージを連想させるくすみがかったグリーンのカラーで合わせ、大人っぽいスタイリッシュなジャパンディスタイルとなっています。

 

このような、ジャパンディスタイルのコーディネートに役立つアイテムをピックアップいたしましたので、詳しくはこちらからご覧になってください。

 

ベッドルームのコーディネートで押さえておきたいポイントは、全体をすっきりとまとめることです。衣類や生活雑貨などあふれてしまいがちですが、なるべく上手に収納できるといいですね。ついつい物を収納するためにあれこれ収納ボックスなどが増えてしまいがちですが、すっきりまとまりのあるお部屋になるように工夫しましょう。

 

もしも、これからベッドルームの収納スペースをお考えであれば、たとえば壁一面を収納スペースにする方法もあります。壁面収納を設けることで、ベッドルーム全体がすっきりとまとまり、ジャパンディスタイルのコーディネートを楽しみやすくなります。

和室

和の空間をベースとして、洋風のイメージをミックスする方法でジャパンディスタイルを実現することもできます。
畳や障子など日本の趣きのある空間に、北欧デザインを合わせることで、それぞれの要素を相性良くまとめることができます。

 

ポイントは「和」と「洋」を天然素材で結びつけることです。たとえば、和風デザインの木製テーブル北欧デザインの木製チェアはとても良く合います。同じような素材であれど、スタイルの異なるインテリアを組み合わせることで、新しいイメージが生まれるのです。

その他、ジャパンディな雰囲気のルームシーンをご紹介

飛騨高山のダイニングセットとlouis poulsen(ルイスポールセン)のペンダントライト「PH5」を組み合わせた優しい風合いのダイニングルーム。

アルネヤコブセンが手掛けたテーブルスタンド「AJ テーブル」など北欧テイストをベースにしたベッドルームに、草木の柄が特徴的なベッドカバーをプラス。

ダイニングテーブルの天板に採用しているモンキーポットは熱帯アメリカ原産でありながら、和のテイストとして取り入れることも可能です。

スカンジナビアスタイルを連想させるグレイッシュカラーの色壁もまた、ジャパンディな空間を作るための要素の一つとして取り入れることができます。

日本の空間をイメージさせる「畳」や「い草」を上手に取り入れれば、また一味違ったジャパンディな空間を楽しむことができます。

部屋のイメージカラーをグレイッシュな色合いでまとめると、大人っぽく洗練されたイメージになります。アクセントカラーを上手に使いましょう。

無垢天板のダイニングテーブルに色々なデザインのチェアを組み合わせると、スタイリッシュでありながら楽しい雰囲気のジャパンディな空間に。

インテリアを同じようなトーンやスタイルでまとめ過ぎると寂しい空間になってしまうので、所々でアクセントとなる色や形を配置するのがおすすめです。

まとめ

世界中で人気を集めているジャパンディ(Japandi)スタイルについてご紹介しました。ジャパンディスタイルとは日本の古き良き伝統美と、北欧のミニマリズムを融合させたスタイルです。

 

以前から日本でも非常に人気の高い北欧インテリアに日本の美意識が掛け合わさると、また一味違うイメージになって素敵ですね。天然木の味わいがある家具と、ニュートラルな配色、そして余白を残したコーディネートが美しいジャパンディスタイルを実現するポイントになります。

 

ぜひ上手に取り入れて素敵なお部屋をコーディネートしてください。

 

ジャパンディのコーディネートにおすすめのソファ一覧

  • ソファ「S-3954」

    212,300円(税込)

    オーク無垢材をふんだんに使用しながらも軽やかな印象のフォルムは空間を広く感じさせてくれます。手触りの良いなめらかな仕上げも魅力です。

    ■サイズ
    幅1670x奥行770x高さ785/座面高420
    ■材質
    木部:オーク材ナチュラル色
    ■製造国 / ブランド
    日本 / 浜本工芸

  • ソファ「75EB」

    390,000円(税込)

    100年以上の歴史を誇る日本唯一の曲木家具工房「秋田木工」の定番モデルをリデザインしたソファ。背面のデザインもすっきりとまとめられています。

    ■サイズ
    幅1230×奥行805×高さ874/座面高415
    ■材質
    フレーム:ブナ材
    ■製造国 / ブランド
    日本 / 秋田木工

その他にも大塚家具では幅広いバリエーションのソファを取り扱っております。
おすすめソファの一覧はこちらから

 

ジャパンディのコーディネートにおすすめのダイニングチェア一覧

  • ダイニングチェア「DC-3954M」

    39,600円(税込)

    格子の背もたれがすっきりとした印象でスタイルを選ばず合わせやすいダイニングチェアです。オーク材を使用し、天然木のやさしい風合いが感じられます。

    ■サイズ
    幅480x奥行580x高さ855/座面高414
    ■材質
    フレーム:オーク材
    ■製造国 / ブランド
    日本 / 浜本工芸

  • ダイニングチェア「CH24 Yチェア 」

    100,100円(税込)

    世界中で愛されるハンスJ・ウェグナーの代表作。アームと背もたれを一体にするという、それまでの椅子デザインに見られなかった斬新なデザインが特徴です。

    ■サイズ
    幅550x奥行510x高さ760/座面高450
    ■材質
    座面:ナチュラルペーパーコード
    ■製造国 / ブランド
    デンマーク / カール・ハンセン&サン

  • ダイニングチェア「CH33」

    135,300円(税込)

    ハンス J. ウェグナーが手掛けたダイニングチェアです。その軽快で優美なフォルムはまさにウェグナーデザインの典型です。誕生から50年の歳月を経て復刻されました。

    ■サイズ
    幅550x奥行480x高さ740/座面高460
    ■材質
    フレーム:オーク材
    ■製造国 / ブランド
    デンマーク / カール・ハンセン&サン

その他にも大塚家具では幅広いバリエーションのチェアを取り扱っております。
おすすめソファの一覧はこちらから

 

 

ジャパンディのコーディネートにおすすめのダイニングテーブル一覧

天然木無垢材の一枚板テーブルは天板と脚部を自由に組み合わせた世界唯一のテーブル。日本の代表的な木材から輸入材まであらゆるタイプの天然木無垢材を取り揃えています。

 

商品の詳細はこちら

  • ダイニングテーブル「リュッケ」

    121,000円(税込)

    北欧インテリアをイメージして作られたダイニングテーブル。ブナ材のきめ細かな美しい木肌を生かすために、余計な色を付けずに白木塗装で仕上げています。

    ■サイズ
    幅1350X奥行800X高さ720
    ■材質
    ブナ材(無垢)
    ■製造国 / ブランド
    日本 / 秋田木工

  • ダイニングテーブル「ワイルドウッド」

    278,300円(税込)

    深い色合いと木目が美しい無垢材のウォールナットと、丈夫なアイアンフレームの組み合わせ。異素材の絶妙なバランスが、ダイニングに安定感を与えてくれます。

    ■サイズ
    幅1600x奥行845x高さ715
    ■材質
    ウォールナット材
    ■製造国 / ブランド
    日本 / MASTERWAL

  • ダイニングテーブル「CH006」

    383,900円(税込)

    CH006は、ハンス J. ウェグナーが1982年に発表したテーブルシリーズの一つ。都会の住空間に求めらるニーズにウェグナーが応えたテーブルです。

    ■サイズ
    幅1380/1870/2360x奥行900x高さ720
    ■材質
    ビーチ材
    ■製造国 / ブランド
    デンマーク / カール・ハンセン&サン

  • ダイニングテーブル「CH002」

    403,700円(税込)

    CH002は、ハンス J. ウェグナーが1982年に発表したテーブルシリーズの一つ。都会の住空間に求めらるニーズにウェグナーが応えたテーブルです。

    ■サイズ
    幅900/1390/1880x奥行900x高さ720
    ■材質
    ビーチ材
    ■製造国 / ブランド
    デンマーク / カール・ハンセン&サン

その他にも大塚家具では幅広いバリエーションのテーブルを取り扱っております。
おすすめダイニングテーブルの一覧はこちらから

 

その他、ジャパンディのコーディネートにおすすめのアイテム一覧

  • サイドテーブル(丸)「YU UT5」

    90,200円(税込)

    ウォールナット無垢材を削り出した円形の天板と脚のバランスが美しいサイドテーブルです。リビングルームにレイアウトしやすいサイズ感です。

    ■サイズ
    丸400×高さ500
    ■材質
    ウォールナット無垢材
    ■製造国 / ブランド
    日本 / MASTERWAL

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インテリアのはなし編集部

大塚家具のインテリアのはなし編集部では、家具の選び方やレイアウトのコツ、お手入れ方法などインテリアについてのお役立ち情報をお届けしています。

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