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暮らしの記憶となり、人生の景色となる絨毯

高い人気を誇るminä perhonenの皆川明氏によるデザインを

山形に工房を構える山形緞通ならではの手刺し技術で緞通に落とし込んだ本作。

豊かな森で羽根を休める小鳥たちが立体的に表現されています。

心地よく触れながら月日を重ねることで少しずつ変化していく表情を楽しめる絨毯です。

皆川明氏による描き下ろし原画を忠実に表現

皆川氏がハンドドローイングで描いたデザインは、豊かな森とその中で羽根を休める小鳥たち。シンプルながら優しさとあたたかみを感じるこのデザインを、山形緞通ならではの手刺し技術で忠実に表現しています。

■幾何学模様のように美しく茂る森


シンプルなラインで描かれた森の木々は幹のみ。そこに木漏れ日の陰影が落ちることで、まるで葉が生い茂る森のような風情になります。光や影の当たり加減や時間帯による色の変化によって、さまざまな表情を見せてくれます。

■木々で羽根を休める小鳥たち


所々で羽根を休める鮮やかな黄色い小鳥たちは、山形緞通が誇るエンボス(浮彫り)加工が施され立体的に表現されています。フラットな絨毯の中でひときわ目を引く小鳥たちは今にもそのさえずりが聞こえてきそうなほどです。

約2年の歳月をかけてデザインをかたちに

2019年1月末に皆川氏率いるminä perhonenのスタッフが山形緞通の工房を訪るところから作品づくりがスタートしました。工房の熟練から若手の職人を交え多くのアイデアを交換しあい、複数のラフスケッチについて意見を出し合いながら、皆川氏自らハンドドローイングによって描いていくデザインスケッチ。そのデザイン画をもとに、サンプル作成やテストを重ねていきます。途中、デザインをリセットするという大胆な方向転換をしながら、使い手だけでなくつくり手と社会(市場)の健やかな循環までも考えぬいた本作が完成したのは、スタートから約2年後。1枚の絨毯を大切に使い続けることを見据えた、妥協のないデザインとなりました。

皆川氏を惹きつけた山形緞通のものづくり

伝統を継承しながらも、新たな試みにチャレンジし続ける山形緞通のものづくり。糸づくりから細やかな技術が必要となる織りの作業まで全ての工程を山形の工房で働く職人たちが担っています。デザイン画をもとに忠実に表現された美しい図柄と、緻密に織り上げることで叶う高い耐久性により、国内外問わず幅広く愛されています。

絨毯に命を吹き込む糸づくり

「birds in the forest」で使われている糸はこちらの3色。この3色になるまでには糸の選定から紡ぎ、染色までさまざまな工程を経ています。

■糸の紡ぎ


主にニュージーランド産とイギリス産の羊毛を、製品に合わせた剛直性・弾性・柔軟性のバランスでブレンドし糸を紡いでいます。

■染色


紡いだ糸を自社工房で9色に染色し、さらにそれぞれブレンドし「birds in the forest」を表現する3色の糸をつくっています。

絨毯に柄を描く手刺し技法

デザイン画に合わせフックガンという工具で糸を打ち込んでいく「手刺し」技法。デザイン画を忠実に再現するためには、糸を打ち込む力や全体の構図をとらえてバランスを整えていく技術など、職人たちの繊細な技が必要となります。

■織りの変化で繊細な雰囲気を表現


毛先を均等に切り揃えるカットパイルをベースとしながら、木の幹の横ラインのみ毛先をループ状にするループ織りにすることで、繊細な奥行感を絶妙に表現しています。

■立体感のある小鳥がアクセント


小鳥の毛足を長くカットし、立体感を持たせるエンボス加工を施しています。全体の糸の打ち込みを密にすることで表現できる加工です。